昔の顕微鏡
折りたたみ式のシンプルポケット顕微鏡です。
これは19世紀初頭に製作された、最も小型のポケット顕微鏡です。
『折りたたみ式のシンプルポケット顕微鏡は、W&S ジョーンズ(W&S Jones)の顕微鏡がそのイラストという形で、1798年の 「Essays On The Microscope 第2版」で初めて紹介されました(画像2枚目参照)。
シンプルポケット顕微鏡はロンドンで人気を博し、19世紀後半までの約100年間、この類の顕微鏡の販売が続きました。』
顕微鏡(画像4枚目と5枚目を参照)
高さ(開いた状態で):66 mm x 50 mm
折りたたんだ状態で:49 mm x 18 mm
重さ:25g
ケース(画像6枚目)
ケースの外側にはエンボス加工で星型のデザインが施されています。ケースの内側は大理石模様の紙です。何かのイニシャル(C.J.E.)が書かれています。
シンプル顕微鏡のレンズは両凸レンズです(画像7枚目)。
標本観察像
木の実(画像9枚目と10枚目)
普通の凸レンズ(赤色矢印)との比較画像(画像11枚目)
シンプルポケット顕微鏡のレンズ(黄色矢印)
左上の方眼紙の観察像は中心から周囲までゆがんでいません。
【小さな顕微鏡とケースは端正な作りの上にレンズの見えも良く名品です。まったくゆがみのないレンズから、このポケット顕微鏡は顕微鏡史で名高い W.& S. ジョーンズの後期の作品と思われます。】
シンプル顕微鏡の詳細については
YouTube動画をご覧ください。
No.37 ①世界のアンティーク顕微鏡メドレーより
顕微鏡の夜明け【第8回】 折り畳み式のシンプルポケット顕微鏡 4K映像
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