本作品は、水墨の濃淡のみで描かれた山水画の掛軸です。深い山々に抱かれた滝や清流、そして岩肌に力強く根を張る松の木が、熟練の筆致で表現されています。
画題 「松風泉韻 (しょうふうせんいん)松を渡る風の音と、泉のせせらぎの清らかな響きを意味し、古来より文人たちが愛した静寂で奥深い自然の境地を写し出しています。
筆致 筆致は勢いがありながらも繊細で、岩のゴツゴツとした質感や、松葉のシャープな表現は、見る者に雄大な自然の力を感じさせます。東洋の伝統的な美意識である気韻生動 (きいんせいどう)すなわち生命力と精神性の表現が見事に調和した逸品です。
祖父の遺品として受け継いだ掛軸になります。
署名や落款がありますが、当方は専門的な鑑定ができず、作家に関する情報も正しいものかは分かりませんので、真贋についてなど含めご自身でご判断が出来る方のご検討をお願いします。
出来る限り可能な範囲で署名や印章の情報を調べたうえで、相場や同様の作品を参考にしながら価格を設定しております。確実な真作をお求めの方や、状態や作者に強くこだわりのある方は慎重にご検討ください。
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