「いかに善であるべきか、人間はいかにあるべきか――人間は徳というものが一番大事である。功利は大切なものだが手段的なものにすぎない」
現代人のあり方に警鐘を鳴らす東洋思想の碩学・安岡正篤氏。その透徹した思想は、吉田茂をはじめ岸信介・佐藤栄作など指導的政治家や財界指導者たちに多大な影響を及ぼしてきました。その卓越した人間学は、昭和期を越えて、平成の現代にあってなおますますその輝きを増しているといってもよいでしょう。
本CD集は、昭和の巨人・安岡正篤氏の貴重な講話の中から、現代人の生き方の指針となるべき内容を厳選したものです。
<特長1>安岡正篤氏が日本精神の危機を語った貴重な講話を肉声で収録。
<特長2>古今東西の思想・文学を縦横無尽にひもとく普遍の人間学。
<特長3>CDと書籍の併用で、難解な言葉も一目瞭然。
◆内容の一部紹介◆
「人物とは何か」(Disc2より)
……気骨があるかないか、これはあらゆる批判の前の問題ですね。だから、学門学校へ入って、秀才でよくできるけれども人間はへなへなしておるとか、おっちょこちょいであるとか、センチメンタルでヒステリックであるなんていうのは、これは人物にならんのだ。気骨というものがなきゃならん。これがあるなら少々頭が鈍かろうが、才が足りなかろうが、こんなものはいくらでも補える。けれども、この元気のない、気骨のない人間というものは、これは手のつけようがないね。鍛えてやろうと思ったら、痛いといって避けてしまうし、我慢しろといったら、悲鳴を上げてとても我慢力も何もない。どうもこの頃街を歩いておる、へなへなした男女を見ると、ありゃ元気だの気骨だのというものが何もないね。元気、気骨というものが大事……
リサイクル材を使用させていただきます。
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